リーグ全体の事業規模は拡大中〜2018年度クラブ経営開示情報を読んでみた(2)〜

トピックスについて、気になったところを中心に考えて行きますが、まず一つ目のトピックスについて考えてみたいと思います。


(1) J1・J2・J3合計の事業規模は、1,200億円を突破(成長率約113.7%)


添付の図を見ると、Jリーグ全体で2017年度の営業収益は1,106億円(前期比11.2%増加)、2018年度1,257億円(前期比13.7%増加)と増収を成し遂げています。細かく要因を見ると、例えば2017年度からのDAZNとの契約やJ3リーグの拡大など個別の要因あってこそだとは思いますが(追ってよく確認をしたいと思います)、8年連続増収というのは大変優秀であると考えます。


どれくらい優秀かというと比較対象がすぐに浮かばず悩ましいですが、以下のような考え方ができるかと。

Jリーグは1991年に設立され、1992年にナビスコカップを実施。1993年にリーグが開幕しました。1991年から数えると概ね30年選手です。これを一つの企業と捉えると、企業は寿命30年説というのがありますが、いわゆるその時期を迎えようとしている中で、年率2桁の成長を成し遂げています。

そもそも30年生き続ける企業自体も立派なもので、飲食業など3年で7割は閉店するとも言われます。そして、例えば、Jリーグと同じ1991年設立のNTTドコモの2018年度の営業収益の増加率は1.2%です。携帯電話市場及びモバイルデータ通信市場の拡大に乗って成長を続けてきましたが、年月を重ね今は企業として成熟のステージにいます。 その前提で今の増収を見ると素晴らしいマネジメントが行われていると考えることができます。


先述の企業30年寿命説ですが、これは30年も経つとその商売が陳腐化することにより産まれ変われない企業は衰退しているということなのだと理解しています。30年が経過し、従来の商売が陳腐化する中で、新しい時代に商売を適応させた企業が生き残るということです。それは、ブリジストンが足袋のメーカーからタイヤメーカーになる、トヨタが織物製造の企業から自動車製造の企業になる、こういうイメージで考えています。Jリーグは今、それに挑んでいるのだと思います。


Jリーグの努力が今でもこのような成長を見せているのは、設立時の確固たる理念(地域密着など)を大事にしているからなのだと思います。特に、Jリーグの設立は、今とは価値観が大きく異なるバブルの余韻がある頃でしたので、その頃の価値観で物事を進めていたら今の姿は見られなかったでしょう。

しかも結果論ですが、その理念が間違っていなかった、ということなのだと思います。

 

次回もダラダラ続けます。

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