2022シーズン 全Jクラブ決算ランキング 〜2〜(入場料収入他・トップチーム人件費他・自己資本額)

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トップチーム人件費

トップチーム人件費ランキング(単位:百万円)

(出所:Jリーグ開示資料より当ブログ作成)

今回の投稿の一番のトピックはこのトップチーム人件費です。現在、世界のサッカーの世界では概ね人件費≒成績が成立していますので、チーム力を概ね示すランキングとも言えると思います。

トップは神戸です。約4,839百万円ですが、エルゴラッソの2023によるとイニエスタの年俸は22億円だそうです。このためイニエスタ分を抜けばFC東京と名古屋の間くらいのイメージですね。エルゴラッソ2022Jリーグ選手名鑑によると年俸は22億円とのこと。翌2023シーズンの神戸はイニエスタが途中で退団して優勝していますが、2023シーズンの神戸の人件費を早く見てみたいです。なおエルゴラッソ2023Jリーグ選手名鑑では2023のイニエスタの年俸も22億円と書いてありましたが本当でしょうか。ミキティがイニエスタの年俸をまけてもらったというニュースを目にした覚えがあります。その他J1では鳥栖の健闘と人件費11位の清水が降格したということが注目すべき点かなと思います。

J2では横浜FCが14位でトップとなりました。J1-J2間でのエレベータークラブとなっていますが、横浜FCは少しずつJ1クラブとしての体力をつけている印象です。また、横浜FCとともに昇格した新潟は必ずしもJ2トップクラスの人件費を投入したわけではないんですね。そうした事情はJ3も一緒で昇格した藤枝といわきはトップチーム人件費で言えばJ3中位の水準です。

先ほど、「世界のサッカーの世界では概ね人件費≒成績」と書いたものの、Jリーグでは必ずしもそうでもないところがJリーグの面白さの一つですね。

ランキングを作っているうち、清水の迷走を示すものが多い気がするのですが、ちなみに載せなくてもいいかと思っていたトップチーム運営経費のランキングも載せちゃいます。

トップチーム運営経費ランキング(単位:百万円)

(出所:Jリーグ開示資料より当ブログ作成)

トップチーム運営経費とは、①移動旅費 ②合宿・キャンプ費 、③練習場・クラブハウス等賃借料及び関連経費、④その他トップチーム運営経費なのですが、清水が浦和の1.5倍の経費を必要とする理由が釈然としません。成績不振のため臨時でキャンプをやったということなのでしょうか。

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株主資本額・自己資本比率

最後は株主資本額及び自己資本比率です。コロナ禍によるリーグ開催における入場制限などにより、各クラブの財務は痛みました。Jリーグのライセンス付与として、Jリーグは数のようなルールを課しています。

2023年度以降の財務基準

(出所:2022年度 クラブ経営情報開示資料 (本発表))

今回投稿に関する財務諸表は2022シーズン(2023年1月期または4月期)であるため、翌期以降、債務超過のクラブについては債務超過額をこれ以上増やさず、2025シーズン中には債務超過を解消しなければならず、資産超過のクラブは2024シーズンに債務超過に転落してはならないこととなっています。

つまり原則として大なり小なり黒字が義務付けられます。そして、債務超過のクラブについては2023、2024、2025シーズンの3期で債務超過をならず、本ランキングの数値により、債務超過クラブは債務超過の必要改善幅、資産超過のクラブは債務超過までの余裕額を確認できるということになります。そして、ランキングは以下の通りです。

株主資本額ランキング(単位:百万円)

(出所:Jリーグ開示資料より当ブログ作成)

債務超過の解消については、利益の積み重ねによる解消及び増資の選択肢があります。債務超過クラブに関し、2022シーズン末の債務超過金額の大きさと親会社等の関係を鑑みる限り、債務超過の解消は可能ではないかと思われます。かつては鳥栖がどうかなという感じでしたが、着実に債務超過を減らしています。鳥取については、クラブ規模の割に債務超過額が重い感じもしますが、2億ちょっとなら何とかなると思います。

自己資本比率ランキング(単位:百万円)

 

 

 

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