【Jリーグ全チーム】2020シーズン決算各種ランキング(柏、湘南、磐田以外)

2020シーズン決算が公表されました

2021年5月28日、Jリーグより各チームの2020シーズンの決算が先行公表されました。

「先行公表」というのは、柏、湘南、磐田が3月決算であるため、それ以外の1月決算または12月決算のチームのものを先行で公表するというものです。

リーグの発表では、それら3チームを除いた53チームベースで、「営業収益については、入場料収入が前年比▲123億円と約6割の減少となったが、スポンサー収入は▲57億円 と約1割の減少に留まった」、「営業費用については、リモートマッチや入場制限での試合運営により、試合関連経費やチーム運営経費は減少し ているが、チーム人件費は微減となった。」としています。

当然ながらコロナの影響もあるため、今期、当期利益ベースで赤字を計上したクラブは34クラブ(6割)。債務超過は10クラブとなりました。

前置きはそこそこに、早速見てみましょう。

営業収益

営業収益ランキング

営業収益については、前期は神戸が初の100億越えを記録(11,440百万円)し、新時代を予感させましたが、今期は前期比59%減少の4,714百万円となり、6位に後退しました。

代わって1位となったのは横浜FMです。入場料の減少(497百万円、前期比61%減少)などをスポンサー収入(2,727百万円、前期比21%増加)、Jリーグ配分金(949百万円、比147%増加)、物販収入(1,039百万円、前期比48%増加)で埋め合わせ、前期同様の水準の営業収益を計上しました。

上位陣では、大宮(3,034百万円、前期比12%減少)です。J1並の予算規模で、前期J2-13位、今期は5月30日現在21位で降格圏です。もし降格してしまったら、J3にとんでもないビッグクラブが誕生します。

10億円から20億円の圏内では、長崎(1,858百万円、前期比28%減少)、大分(1,756百万円、前期比6%減少)、鳥栖(1,649百万円、前期比36%減少)、福岡(1,538百万円、前期比36%減少)、北九州(986百万円、前期比23%増加)と九州のチームがひしめき合っています。バトルオブ九州がこちらでも見受けられます。大分、鳥栖はJ2レベルの予算で健闘し、福岡はJ2中位の予算で昇格し、見事です。

下位に目を向けます。岐阜(853百万円、前期比21%減少)はJ3のビッグクラブとなりました。今治(834百万円、前期比16%増加)はJ2下位レベルの予算規模を持ち、こちらも実質J3のビッグクラブです。また、2018シーズンはJ2の中でJ3リーグ2位、2019シーズンはJ3リーグ3位の予算規模を誇った長野(564百万円、前期比16%減少)が地盤沈下しています。

予算規模のサイズから見て、秋田(461百万円、前期比フラット)、相模原(379百万円、前期比9%増加)のJ2昇格は大変立派です。

そして、YS横浜は73百万円(前期比64%減少)という予算規模でどのように運営がなされているのか、全く謎です。

増収率

増収率ランキング

コロナ禍で増収を成し遂げたチームをみます。

増収したチームは、群馬(前期比34%増加)、北九州(前期比23%増加)、横浜FC(前期比18%増加)、及び今治(前期比18%増加)など昇格してカテゴリーを上げたチームと岩手(前期比100%増加)や町田(前期比21%増加)のようにスポンサー収入及びその他収入を大幅に増やし増収となったチームが多いです。

その他の収入は、「ユニフォーム契約金・グッズ販売・移籍金・プレシーズンマッチ出場料・ファンクラブ収入(後援会・賛助会員等)・スクール会費・その他」らしいのですが、2020年シーズンについては、多くのチームで大幅に増加しています。

その他の収入ランキング

全体として債務超過のクラブは10チームと私の想定以上に少なかった印象です。2020年シーズンは、コロナ禍のなか、グッズ購入やクラウドファンディングなどサポーターの金銭的支援がまさに寄与したシーズンだと思います。

スポンサー収入

スポンサー収入ランキング

スポンサー収入でまず着目すべきは、神戸のスポンサー収入(1,669百万円、前期比77%減少)の減少です。恐らく楽天グループの連結決算を考慮した上での何かしらの方針があった上なのかなと推察しています。

増加組では、清水(2,753百万円、前期比42%増加)がJリーグのビッグクラブに割って入っています。鈴与が気合を出したのかなと推察しています。

上位勢では、その他横浜FM(2,727百万円、前期比21%増加)、札幌(1,736百万円、前期比21%増加)、町田(937百万円、前期比41%増加)、大分(862百万円、前期比19%増加)、そして下位勢の中では岩手(424百万円、前期比194%増加)とそれぞれ営業上の理由等あると思いますが、それぞれの背景を把握できていないため、表を見ながらそれぞれお楽しみ下さい。

入場料収入

入場料収入ランキング

入場料収入については、各チームで最も難しいシーズンでした。京都(202百万円、前期比2%)、北九州(154百万円、前期比24%増加)、福岡(144百万円、前期比5%増加)、岩手(9百万円、前期比13%増加)が増加となっています。入場者数に上限が設定される状況での増加ですから、これらのチームは前期数値である2019シーズンの数値が低いのが共通点であると推察します。そうした中で、京都のように新スタジアムが供用開始となったり、北九州のように昇格したりといった、集客につながるきっかけが重なったものと考えられます。

また、理由は把握していないものの、岩手の増加が光ります。

Jリーグ配分金

Jリーグ分配金ランキング

全体としては、「上位に来たらこれくらいリーグからお金がもらえる」、「昇格したらこれくらいリーグからお金がもらえる」というのを把握するための表という理解です。

横浜FMが497百万円と前期比147%増加しており、営業収益全体を前期比横ばいを維持した大きな要因となっています。

2018シーズン優勝、2019シーズンが4位、そして2020シーズンに優勝した川崎の2020シーズンのJリーグ配分金が減少(1,139百万円、前期比36%減少)となっているところも鑑み、会計上はJリーグ配分金は前年度の成績に基づいた収入が計上される仕組みなのかなと推察します。多分。

アカデミー収入

アカデミー収入ランキング

どのチームもアカデミー収入は営業収益全体の1/10以下で、収支上のインパクトは限定的です。しかしながら、長期的には単なる選手供給の側面だけでなく、ファン層拡大など多面的にクラブの強化に結びつくものと考えられます。人口が少ない都市のチームやJ2、J3のクラブであるにもかかわらず、ランキング上位にくるチーム、主観的に見れば例えば清水(284百万円、前期比16%減少)、福岡(168百万円、前期比15%減少)、北九州(87百万円、前期比18%減少)、愛媛(75百万円、前期比9%減少)、岡山(64百万円、前期比44%減少)、富山(51百万円、前期比7%減少)、沼津(46百万円、前期比10%減少)などには長期的に注目していきたいです。

物販収入

物販収入ランキング

物販収入について、横浜FMの1,039百万円と前期比48%増加した理由を考えました、ACLによるものか?ゼロックススーパーカップが、物販収入にそれほどインパクトがあるか?と考え込んでしまいましたが、多分優勝グッズではないかと思います。税込44,000円の記念ユニフォームをはじめ、どうやら第4弾までありました。一度優勝すると何度もチューチュー出来て美味しいです。

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